立冬も候・・・という書き出しが適切な季節になりました。
皆さま体調など崩されていませんか?
体調だけでなく、ケガもしやすいシーズンです。
ご無理をさずお過ごしください。

さて、今日は某日本料理店の敷地内にある、茶室のリノベーション風景をご覧いただければと思います。

広い敷地の奥にたたずむ茶室。
こちらを個室の客室としてご利用されたい。とのご相談をいただき、デザイン提案から改修工事全般をさせていただきました。

初回お打ち合わせは、お客様のイメージやご要望などのヒアリングから開始
現行の茶室にはなかったトイレの設置、各所の間接照明、客室としての利用を考えたテーブルの種類など
様々なご要望を伺い、それをを3D図にして仕上がりイメージに相違はないか?の確認作業を行います。
各工事の詳細、使用予定の建材など記したご提案書を作成し、それを修正・更新を繰り返しながら最終的な方向を決めました。

趣のある茶室ですが、女性のお客様にも喜んでいただきたいという社長のご意見も取り入れ
ご自身で見つけてきてくださった照明を2種類使用する事に

こちらになります~(新洋電気さんの旬シリーズ・彩シリーズ)映え感が良いですね💜
とても可愛い照明です。

旬シリーズのペンダントライト

彩シリーズのスタンドライト

 

 

 

 

 

 

そして着工となった吉日
まずは天井解体です
解体というと、解体工事会社が入って重機でガシャーンとやるイメージですが
リフォームのための解体はそれができないのです。
解体してはいけないところや残すべき柱などなど、大工でないと分からない事が実はたくさんあるので、解体も大工職人が行います。

解体の後は電気職人が配線工事をし、新たに網代材にて天井を施工
この網代天井はとても素晴らしい建材です。

ダウンライトを設置します。

左官職人さんが壁に漆喰仕上げをし

大工職人が堀こたつの下地を作ったり、
 

トイレの壁や床の下地を作ったり

建具職人が新たに雪見障子を造り
タタミ職人が畳を入れ替えてくれ
様々な職種の職人さん達が技術をふるって仕上げていきます。
新たにトイレも設置される事で水道水工事も入りなかなか大掛かりなものになりました。

茶室の小間と水屋の畳も照明の設置も完了し、特注オーダーだったサイドボードや家具類も設置され
トイレの中の鏡を最後に取付け完成!!!

各所のビフォーアフターをご覧ください。

まずは化粧室のBefore and Afterです。

最初は収納がありまあしたが、離れの個室となるのでお客様のためにトイレの設置をご依頼いただきました。
最初は不可能かと思われた下水工事もなんとかなり、お客様がご選択された月をイメージした丸い鏡が印象的な化粧室となりました。

  

床、天井、壁のクロスもお客様にご選択いただいたものです。
和の雰囲気の中に高級感溢れる印象となりました。

水屋の洗い場のBefore and Afterです。

Before             After

洗い場の蛇口等はそのまま利用する事にしました。
水落場に黒丸石を敷き詰めることで上品な雰囲気がアップされます。

水屋 トイレ前の廊下のBefore and Afterです

 

メインとなる小間のBefore and Afterです

After画像の端に見えている白木のサイドボードは建具職人さんが作ってくださったもの
扉に施された網代がとても素敵です。

新しく製作した雪見障子
冬の季節に雪が積もった庭園を見ながらお食事できたら最高ですね

お客様が見つけてくださったスタンドライトが水屋と小間の動線を導いてくれます。

この茶室は、料理店の離れとして利用されるところをイメージするだけでワクワクしてきます。
こちらの料理店様のお料理は、お伝えする必要もないくらい美味です。
それをこんな素敵な空間でゆっくり味わう時間は、至福の時となるでしょう。

私も客人として来てみたいものです。

おまけ
現場の人間にしかわからない事ってよくあるのですが、
今回は床下の湿気
山を背負っている場所となるため湿気が多いのです。
そんな場所には床下にこちらを使います。
少しでもご利用いただくお客様に快適にご利用いただければ幸いです。

茶室の改修工事はなかなか経験できないお仕事であり、
大変貴重な経験をさせていただき、お客様には感謝の気持ちです。

今後もあらゆるリフォーム・リノベーション工事に対応できるよう、日々精進していきたいと強く思った現場でした。

本日もブログを読んでくださり、ありがとうございました。
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