なが~い件名になってしまいましたが、ブルックリンスタイルを意識した家具から、今度は和テイストというより「和」の工事案件です。

こんにちは。
深夜のすさまじい雷のおかげで睡眠不足でございます。
先月、この猛暑が訪れる前にサザンで有名な隣の隣の市にお住いのお客様から
神棚棚板の移設工事のご相談をうけました。
某日、さっそく現地調査でお邪魔いたしました。

今回のご依頼
●1階にある神棚棚板を2階へ移設したい。
●1階にある仏壇を2階和室の床の間へ移動したい。その際仏壇の下に収納棚を作って欲しい。
●2階に置き床を作って欲しい。既製品で希望のサイズがないのでオーダーしたい。
の3点でした。

お施主様はとても神様、仏様、ご先祖様を大切にされているご様子。
弊社へご依頼いただいたのも、元宮大工の職人というところからの引き合いでした。
技術を見込んでのご依頼には背筋が伸びる思いです。

拝見した神棚は、どの様に取り付けられているのか?
外してみないと不明な部分がありつつも、可能であろうと判断しました。

とても立派な大きな神棚です。

現地調査を終え、いざ着工日の某日
まずはこの神棚を外す作業から行いました。

丁寧に少しずつ外していきます。
ただ単純に釘を抜けば良いわけではないのです。
木にヒビが入らぬよう、丁寧に丁寧に抜いていきます。

外した神棚棚板を2階へ運び、いざ設置
まずは当該空間に養生をします。

神棚の向きは決められた方向へ向く様に設置するために、少し造作します。
神棚の高さが高いため、長押(なげし)の上に収まらないので、長押を加工します。

1階の設置と、逆方向に設置する事になったので、不足する部分に追加の木材を設置して加工を重ねます。

そして、撮影隊!痛恨のミス。

設置完了画像が撮れていない・・・・
職人さんごめんなさい。
でも素晴らしいくらいぴったりに設置されていました。

気を取り直して?
今回の工事で一番の腕の見せ所になるであろう仏壇下の収納制作です。

お客様のご希望で2階和室の床の間に設置する事になったのですが、仏壇の幅や奥行を考えると
その下に収納を作成した場合、はみ出してしまう部分が多くなってしまう。
ならば、床の間のスペースを最大限に利用した収納を造ろう。という事で職人さん考えました。

床の間の量柱に、棚板をはめ込む作戦

まずはBefore画像をご覧ください。ごく一般的な床の間です。

レーザーで水平とります。

そしていざ、溝を作成!ちょっと長い動画です。

この溝に棚板をはめ込みます

はめ込んだ棚板の下部には「棚受け」、上部に「ぞうきんずり」を設置して棚板完了です。
この棚板は「タモ」です。木目が美しいですね。
※現場搬入前に、弊社工房にてウレタン塗装を施しております。

この下に可動式の棚板を2枚、そして扉を設置しました。
After画像をご覧ください。

   

棚板は2段設置しました。

扉も棚板同様タモです。使い勝手の良さそうな和のデザインが素敵な取手をチョイスさせていただきました。
お客さまも大変喜んでくださり嬉しい限りです。
お仏壇を移動し、完了。

最後の工事となったのが、置き床設置工事でした。
お客様のご希望のサイズを、弊社工房で留加工やウレタン塗装をし、現地で組み立てをし設置いたしました。
設置場所に置いて、隙間を埋めるために削る個所を確認。
カンナで削り、微調整
柱の凹凸にもピッタリはまる様に仕上げていきます。
    

  

職人が納得するれレベルまで仕上げて設置作業を終えました。

この置き床は、茶色の木目の部分が「ケヤキ」、周りの濃い木は「黒檀」を使用しています。
2種類の木材を組み合わせて作成いたしました。


最後に、掛け軸を上からかけるための細工を施し完了です。

  

久しぶりの神仏にまつわる施工でした。
お客様ご家族にとても喜んでいただき、職人ともども嬉しい限りです。
引き渡しの際に、笑顔を拝見できると良かった。と安心すると共に、また頑張ろう!という気持ちにもなります。

この様な特殊な作業も、お気軽にご相談ください。
ニューヨーク ブルックリンスタイルから、純和風なスタイルまで、なんでもご希望の仕上がりにいたします。

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